今年最初の「ややイケメンの愉しサロン」。
今回のテーマは、
「良い空間は、建物だけではできない」 というお話です。
家づくりや店舗づくりをしていると、
つい「デザイン」や「性能」に目がいきがちですが、
実はそれだけでは、本当に心地よい空間にはならない。
そんなことを、改めて感じた一年のはじまりでした。
最近はSpotifyも始めましたが、
YouTubeでは家づくりについて、
もう少し具体的で“ためになる”話を発信しています。
考え方だけでなく、事例や感覚も交えて話しているので、
よかったらそちらも覗いてみてください。
正直に言うと、
建築業界にいると「かっこいいデザイン」「高い性能」
ここが評価されやすいのは事実です。
もちろん、
・断熱性能がいい
・動線が整っている
・素材が美しい
これらはとても大切です。
でも、それだけで「良い空間」になるかというと、
答えは NO だと思っています。
どれだけ建物が整っていても、
そこにいる人が窮屈だったり、
使い方が合っていなかったりすると、
空間はどこかチグハグになる。
家も、店舗も、完成した瞬間がゴールではありません。
むしろ、人が入って、使われて、時間が流れはじめてからが本当のスタート。
・どんな人が、どんな気持ちで過ごすのか
・朝なのか、夜なのか
・一人なのか、家族なのか
・にぎやかさを求めているのか、静けさなのか
こうした「在り方」が、
空間の空気感を決めていきます。
だからこそ、
良い空間には必ず
「その人らしい使われ方」 がある。
特に店舗づくりで強く感じるのが、
「コンセプトのない空間は、続かない」ということ。
流行っているから
SNSで映えるから
なんとなくオシャレだから
こうした理由だけでつくられた空間は、
最初は注目されても、
どこかで息切れしてしまうことが多い。
一方で、
・誰のための場所なのか
・どんな時間を過ごしてほしいのか
・どんな気持ちになって帰ってほしいのか
ここがしっかり言語化されている空間は、
不思議と長く愛されていきます。
これは、家づくりでも同じです。
「性能がいい家」
「おしゃれな家」
それだけをゴールにすると、
暮らしが始まったあとに
「あれ、なんか違う…」となりやすい。
だから僕たちは、
間取りの前に、
性能の前に、
「どんな暮らしがしたいか」 を聞きます。
休日はどう過ごしたいのか
家族とどんな距離感でいたいのか
一人の時間は大切にしたいのか
その答えが、
空間の“芯”になります。
良い空間は、
建てた瞬間に完成するものではなく、
暮らしながら、使いながら、
少しずつ育っていくもの。
だからこそ、
建物だけをつくるのではなく、
その人の人生や時間に寄り添う空間
をつくりたいと思っています。
今回のSpotifyでは、
そんな「空間づくりの本質」について、
いつも通り、肩の力を抜いて話しています。
文章では伝えきれない、
間(ま)や温度感、
現場で感じたリアルな話は、
ぜひ音声で聴いてもらえたら嬉しいです。
移動中や、夜のひと息つく時間に。
5分ほどで、ゆるっと聴けます。
「良い空間って、なんだろう?」
そんな問いを持っている方に、
そっと届いたら嬉しいです。