── 抜け感と余白が、暮らしの質を変える
「30坪です」
「LDKは18帖です」
家づくりの打ち合わせでは、どうしても数字が並びます。
でも実際に住み始めてから、その数字を意識して暮らす人は、ほとんどいません。
それよりも、ふとした瞬間に感じるのは、
「なんか、この家、広く感じるな」
という感覚。
今回は、数字では測れない
“広く感じる家”のつくり方を、わたしたちらしい目線でお話しさせていただきます。
まず大前提として、広さ=帖数、ではありません。
同じ30坪でも、
・狭く感じる家
・驚くほど伸びやかに感じる家
は、確実に存在します。
その違いをつくっているのが、
抜け感と余白です。
抜け感とは、視線がスッと奥まで抜けていく感覚。
例えば──
・玄関に入った瞬間、正面の壁ではなく、窓にして奥行き感を出す
・リビングの先に庭や中庭がつながっている
・天井まで続く窓から、外の景色が切り取られる
こうしたデザイン設計は、
実際の面積以上に、空間を広く感じさせます。
ポイントは、
壁を減らすことではなく、
視線の“抜け道”をつくること。
間仕切りを完全になくさなくても、高さ・位置・素材を工夫するだけで、空間は驚くほど軽くなります。
家づくりをしていると、つい、こう思ってしまいます。
・ここ、何か置いた方がいいかな
・壁が空いてるから、棚をつけようか
・照明、もう1灯足しておく?
でも、何もない空間=無駄ではありません。
むしろ、余白こそが、
暮らしに“呼吸”を与えてくれます。
・壁を照らす照明で上質空間を演出
・用途を決めすぎないスペース
こうした余白があるからこそ、家具や人の存在が引き立ち、空間に奥行きが生まれるのです。

広く感じる家には、必ず共通点があります。
一部を高くする、勾配をつける。
全部を高くしなくてもいい。
メリハリが、体感を変えます。
素材を切り替えすぎない。
床が連続すると、空間も連続して見える。
明るさよりも、陰影。
均一な明るさは、実は空間を平坦にします。
光と影があることで、奥行きと静けさが生まれます。

平屋は、上下移動がない分、横の広がりと抜け感が、とても大切です。
・外部を挟んで、視線が外へ逃げる
・廊下をただの通路にしない
・部屋を“箱”として区切りすぎない
こうした工夫で、コンパクトでも、驚くほど豊かな空間になります。
実は、
「もっと広くすればよかった」と言う人より、
「このサイズでちょうどいい」と言う人の方が、暮らしを愉しんでいます。
それは、
数字ではなく、感覚で家をつくっているから。
家は、見せるためのものでも、比べるためのものでもなく、
人生を愉しむための場所。
だからこそ、
「何帖必要か?」の前に、
こう問いかけてみてください。
どんな時間を、この家で過ごしたいか。
・広く感じる家は、数字では決まらない
・抜け感は、視線のデザイン設計
・余白は、暮らしの質を上げる一つのポイント
・数字よりも体感のデザイン設計が大切
「大きな家」より、「心地いい家」。
そんな価値観で家づくりを考え始めたとき、
本当に豊かな暮らしが、見えてきます。
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現場での出来事、家づくりに悩む人への想いなど。
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2026年も、「家」から始まる、豊かな暮らしを。